胞状奇胎の特徴

受精卵は着床後に絨毛組織を形成しますが、胎盤や卵膜を作る絨毛細胞が異常に増殖し、子宮内にいっぱいに広がる病気を胞状奇胎といいます。
水泡状になった絨毛がぶどうの粒のようにみえるので「ぶどう子」と言われたりします。

胞状奇胎には全胞状奇胎と部分胞状奇胎があります。
全胞状奇胎は子宮内部全部に胞状奇胎がある状態で、胎児成分が全く存在していない状態です。部分胞状奇胎は1つの卵子に2つの精子が入り、一部に胎児の成分が含まれるものです。

胞状奇胎の原因

胞状奇胎の原因は、染色体異常の受精卵が分割し異常な増殖をしたものです。

胞状奇胎の症状

妊娠初期の不正出血や強いつわり、子宮が通常より大きくなるなどの症状があります。
胞状奇胎に気づかずそのまま放っておくと、むくみや高血圧など妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)のような症状が出たりします。

胞状奇胎の診断

超音波断層検査は、初期の段階での画像診断が可能です。胎児がいなければ全胞状奇胎の疑いがあります。
他には尿中HCG値検査、胸部X線検査(肺への転移の診断)、CT・MRI検査、骨盤血管撮影などがあります。

胞状奇胎の治療

○子宮内容除去手術
この手術は子宮内の奇胎細胞を完全に除去する為、1週間くらいの期間をあけ2〜3回に分けて行われる場合があります。

○子宮全摘出手術
40歳以上は胞状奇胎除去後も続発性変化を起こしやすいので、挙児希望のない方の場合に行われます。

胞状奇胎の治療後

胞状奇胎を摘出後、子宮内部が空っぽになりHCGが低下していることが重要です。

HCG値の低下がみられない場合や、低下してもまた増加する場合は、侵入奇胎(破壊性胞状奇胎)や絨毛がんへの推移が疑われます。そうなると子宮全摘出や抗がん剤治療が行われます。

奇胎治療後の妊娠は、医師の許可が出るまでは避妊を続けます。HCG値が順調に下がり、基礎体温の二相性化を回復し、月経周期が正常に2、3回確認し、医師の許可が出れば次の妊娠は可能です。


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