流産とは

妊娠11周までに起こる早期流産は、胎児の染色体異常で起こることが半数以上と多く、これは偶発的に起こるものです。これは受精の時点で決まってしまうものなので、母親が注意しても流産は避けられません。

中期以降(12週以降)の流産は、母体の異常である子宮奇形や子宮筋腫、子宮頸管無力症などが多くなってきます。

妊娠とわからないままに流産したり、月経の出血量がいつもより多いため、はじめて流産と気づく場合もあるそうです。
流産の確立は妊娠を気づかなかった人も含めると、約15%になるといわれています。

流産の種類

[切迫流産]
切迫流産は子宮口があまり開いていないので、早期に治療をすれば食い止めることができます。軽い下腹部の痛みがあり、少量の性器出血がある場合もあります。医師の指示に従い、安静にしていましょう。

[進行流産]
子宮口は開いてしまい、強い痛みとひどい出血があり、進行は止めることはできません。不全流産か完全流産になるかで治療が異なってきます。

[不全流産]
子宮内に絨毛や脱落膜など妊娠組織の一部が残り、除去する手術が必要になってきます。

[完全流産]
胎児や付属物が完全に子宮外に流れ出てしまう状態です。症状は出血して中には血のかたまりがあり、胎児や胎盤などが血液のかたまりとなって出てしまい、軽いおなかの痛みがあります。子宮内に内容物が残っている場合は手術を行います。

[稽留流産(けいりゅうりゅうざん)]
胎児が子宮内で死亡しており、妊婦には自覚症状がなく、超音波検査でわかることが多いです。内容物の一部が子宮壁に残っている場合は、そうは手術を行う必要があります。


流産の原因

[胎児にある場合]
 受精卵の異常(染色体の異常)、多胎妊娠
[母親にある場合]
 子宮の奇形、子宮筋腫、子宮頸管無力症、内分泌疾患、慢性腎炎
[父親にある場合]
 染色体の異常、精子の異常
[夫婦間にある場合]
 血液型不適合、免疫異常(HLA適合性)

・子宮頸管無力症(頸管不全症)
子宮の出口である子宮頸管のしまりが悪いため、子宮口が胎児の重みに耐え切れずに開いてしまいます。開いてしまうと流産や早産を引き起こす恐れがでてきます。
子宮頸管無力症と診断されたら、頸管縫縮術(シロッカー手術)といって、子宮口をしばる手術をします。

・子宮の奇形
子宮の形が生まれつき変わった形をしている「子宮奇形」は、流産を繰り返したり、不妊症の要因になります。
子宮奇形は受精卵の着床や発育が妨げられたり、子宮筋がのびない、子宮の広さがたりないなどの理由で流産してしまうことがあります。子宮奇形でも正常に妊娠して出産することもあります。また手術を行って妊娠が可能になることもあるので、専門医に相談してみましょう。

・子宮筋腫
子宮筋腫があると、着床しても子宮がかたくて収縮しやすいので、妊娠を知らないうちに流産することがあります。
妊娠後は子宮は柔らかく大きくなりますが、筋腫があるとかたくて大きくなりにくいため、流産してしまうことがあります。

Designed by CSS.Design Sample