分娩の三要素とは

出産が順調に進んでいくためには、胎児が産道の中を娩出力という圧力によって押し出されてくることが必要です。この「娩出力」「産道」「胎児」を分娩の三要素といいます。
この三要素がバランスよく働いて、出産がスムーズに進行していきます。

■娩出力
赤ちゃんを子宮の外へ押し出そうとする力を娩出力といいます。
娩出力には陣痛(子宮収縮)と腹圧(いきみ)があります。陣痛には子宮口を開き、胎児を押しだす力があります。陣痛が弱い微弱陣痛では、娩出力が弱く分娩がスムーズに進行しない場合があり、そんな時は子宮収縮剤を使用して娩出力を強くさせることがあります。陣痛にさらに腹圧(いきみ)が加わり、赤ちゃんが外に出られます。陣痛により卵膜の中の圧力が高くなっているところに、いきみが加わり、さらに赤ちゃんを押しだす力になっていくのです。

■産道
赤ちゃんの通り道のことを産道といいます。
産道には骨産道と軟産道があります。骨産道は骨盤とその関節をいい、軟産道は子宮口や膣、外陰部などの軟らかい部分をいいます。
骨産道の広さと軟産道の広がり方によって、出産がスムーズに進行するかどうかかわってきます。

骨産道は、出産の時には骨と骨のつなぎめがホルモンの働きでゆるみ、赤ちゃんの頭が通りやすくなってきます。
軟産道の子宮口は、出産の時はうすく柔らかくなり開いてくるので、赤ちゃんが通りやすくなってきます。

■胎児
胎児は出産のときは産道を進むにしたがって、頭の形を変化させ、回転しながら下におりてきます。胎児は骨盤内を通る時、頭を作る骨が重なり合って、頭のサイズを小さくします。次に産道のカーブに合わせて、頭や体の向きを変えてクルクル回ります。回り方には一定の方向がありますが、何らかの事情で正常に回らないときは、下りてくるまで時間がかかってしまいます。

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